楽屋落ちの裾野

ネット使用の一般化やブログの効用として、楽屋落ちネタの裾野が拡がっているよなぁと感じる。楽屋落ちとは、「仲間うちだけにわかって、他の者にはわからないこと」である(大辞林)。

特に若手芸人のテレビでのネタ等にこの傾向が顕著である。一昔前までは、わかる人はごく少数であったようなマニアックなネタも、ネットの普及で気になった言葉やネタをすぐに調べることが可能になり、さらに枝葉末節まで、また時系列や体系別の理解が容易に可能になった。

(最近の若手の笑いはそうした傾向を助長するように枝葉末節化≒小粒化していることが気になるが)

言ってみれば、最近の若手の笑いを理解する(=笑う)には、それ相当のリテラシー能力が必要になってきている。

世代間の断絶に呼応して、笑いについても世代間断絶が進行している。こうした傾向は今後さらに進むことになるだろう。