ライブドアvsフジ攻防戦

 2/24にしたコメントに対する反省と今後について考察したいと思います。
 まず反省点。予想は見事にはずれました。自らの勉強不足と情報分析の非力さを痛感します。資本(体力)勝負に対する認識が足りませんでした。新株予約権LBOレバレッジド・バイ・アウト)といった多彩な資金調達法とIT業界の将来性への見通し予想を駆使すれば、(一時的かもしれませんが)巨大資本とも戦えるのですね。
 もうひとつは、仮処分申請の手続きの迅速さについて。考えてみれば当たり前なのですが、司法制度に関する完全な知識不足でした。
 それでも、今後の見通しとして、ホリエモンの思うような展開は難しいのではないかと思います。ひとつは、ソフトバンク系の投資ファンドの参入。プロ野球の時もしかり、ちゃっかりオイシイところを持っていこうとしています。これにはちょっと打つ手はないのでしょうか。相手は証券のプロ集団ですし、先輩格ベンチャー企業で、あのNTTに喧嘩を売る孫さんですから。
 そして、コンテンツ供給の基礎となる人材の造反。社員に加えて一部のタレントが、買収されたら出演拒否を通告しています。ちょいと大人気ない態度というか、サークルノリだと思いますが。そもそも、ラジオにとって面白い番組と面白いDJはほぼイコールです。それが減少すれば、必然的に聴取率は低下するのは自明であり、つまりは企業価値の減損になります。
 今後はどこを落としどころにするかじゃないでしょうか。それでも、今回の件でライブドアにとっては相当広告宣伝効果はあったわけですし、投資資本回収との差額が発生した場合も、必要経費になるのでは。