仮想インタビュー その6

・・駐車違反取り締まりの民間委託が注目を集めています
「かなりの反響があるようですね。調べると、東京で500、神奈川で約450、京都で139、広島で196、沖縄で58の事業者が説明会に参加したそうです。それだけうまみのある商売なんでしょうね。ちなみに、駐車違反ワースト2の大阪は700以上の応募があったそうです(笑)。
 ずいぶん前から、警察官の駐車違反取り締まりの妥当性については議論されてきました。ある種の聖域だったわけですが、近年の治安悪化と財政危機によって、ついに門戸が開放されたわけですね。
 民間への一部開放により、コスト縮減、治安維持部門への人員の振替、路上駐車の減少による景観の改善等が期待されます。新規開拓を目指す警備会社が多いそうですから、雇用創出にもつながりそうです。
 おそらくほとんどの自治体は一部市街地限定での委託から始め、実績を積み上げて対象区域を拡大していくでしょう。特殊な技能も必要ではなく、公益性も高い事業なので、大きな反対はおきないと思います。
 懸念されるのは、いきすぎた取り締まりによるトラブルでしょうね。裁判沙汰になるケースも出るかもしれません。各都道府県警は、培ったノウハウを惜しみなく事業者に提供することが必要でしょう。
 飲酒に対する厳罰強化以来、道交法の改正は大きな注目を集めています。年間1万人を超える人が交通事故で亡くなっています。時代の趨勢といえるのではないでしょうか」