行政

ODA削減に歯止め、常任理入りへ軌道修正

外務省に勤める友人によると、ODAは高度経済成長を続ける中国等向けを削減するのは当然だが、中東アフリカ諸国等はまだまだ貧しく、多額の援助を必要とするところが多い。だが、こういった地域は日本人にはなじみが薄く、外国得点にもつながらないので軽…

<お手盛り退職金>都道府県は全廃へ 市区町村はなお温存

定年退職する地方公務員の退職金の算定基準を上乗せし「お手盛り」と批判されていた「退職時特別昇給制度」が都道府県レベルでようやく全廃されることが総務省の集計から29日わかった。すでに長崎県を除き廃止され、同県も06年1月に廃止する。一方、市…

終わらない戦後 行政上の諸問題

フィリピン・ミンダナオ島での元日本兵生存を巡るニュースや小泉首相の靖国参拝問題が世間を賑わせています。今年は戦後60周年。「戦後」を巡るこうしたニュースが立て続きでてきたのは、なんだか偶然とは思えない気がします。 原爆投下や東京大空襲といっ…

うまいこといってみた

長期計画 「ユートピア」 予算要望 「希望」 予算査定 「現実」 決算 「絶望」

省庁間の人事交流を指示・官房長官

細田博之官房長官は17日の閣僚懇談会で、省庁間で幹部の人事交流を拡充するよう各閣僚に要請した。若手職員を対象にした官民交流も推進する方針を示した。小泉純一郎首相は昨年2月、各省庁の課長級以上の幹部の約1割を2006年度までに他省庁との間で人事交流…

仮想インタビュー その7

・BSE問題について、食品安全委員会が生後20ヶ月以下の牛を検査対象から除外することに決めました 「BSE感染の可能性はほとんど無視できるほどの危険性だそうですね。そうした科学的に出した結論であれば、当然そうするべきだと思います」 ・ただ、…

街と記憶

都会に生まれた人は家産に無頓着で、田舎で育った人は持ち家等の資産にこだわる傾向があると聞いたことがある。郊外のベットタウンで育った俺はというと、どちらかといえば前者である。パリのアパートとアメリカの郊外住宅なら、間違いなくパリを選ぶ。車が…

<鳥取県>2年連続勤務成績最低職員に退職促す 3人が退職

鳥取県が、2年連続で勤務成績が最低ランクだった職員に自主的な退職を求め、3人が退職したことが23日分かった。自治体が勤務成績不良を理由に職員に退職を求めるのは異例。今後も勤務成績が低い職員に自主退職を求めていく方針で、安定職業の代表だった…

仮想インタビュー その6

・・駐車違反取り締まりの民間委託が注目を集めています 「かなりの反響があるようですね。調べると、東京で500、神奈川で約450、京都で139、広島で196、沖縄で58の事業者が説明会に参加したそうです。それだけうまみのある商売なんでしょうね。ちなみに、駐…

大阪市厚遇問題に寄せて

大阪市はあまりに常識はずれな職員厚遇を行う反面、新規採用はとことん抑制している。大阪のために働きたいと願った公務員試験受験者も、国の官庁や東京都庁、周辺都市に流出していった。新陳代謝を拒み、既得権を優先し、「民の街」という幻想を隠れ蓑に不…

雇用・能力開発機構の決算書を読む

今回の記事に興味を持ったので、雇用・能力開発機構の平成14年度と平成15年度における貸借対照表を比較してみた。 民間のそれと比べて、簡素で必要最低限の情報だけを掲載している。5W1Hがほぼ無視された財務諸表である。これで情報公開といえるのか、と…

年収1億なのに維持費21億…京都の「私のしごと館」

毎度お決まりの特殊法人の税金垂れ流し記事。収入の20倍の約21億円が維持管理費に達するというのは、95%が補助金で成り立っているということである。 所管である雇用・能力開発機構の平成15年度決算における経常収益に占める補助金の割合(政府交付金等…

薬害エイズ

ゴー宣世代にとって、薬害エイズ事件は90年代におけるエポックメイキングな事件であったといえる。伏魔殿である省庁と官僚組織の腐敗と事なかれ主義が、権限の巨大さゆえに未曾有の大惨事を誘発することに衝撃を受けた。そして、行政の不作為について根本的…

仮想インタビュー その5

・・東京・足立区の踏切事故についてのお考えをお聞かせ下さい 「踏み切りの運営方法の不手際、油断があったことは否定できません。他鉄道会社同様に全面的に機械式を導入する等の再発防止対策は急務です。 ですが、そのためには鉄道高架化の早期実現が不可…

仮想インタビュー その4

・・新銀行東京がついに開業しました(4/1) 「石原知事が当初言っていた、銀行の貸し渋りのせいで実力のある中小企業がどんどんつぶれている。これをなんとかするのは東京(都)行政の役割である(国は何もしないから)、というのは現在どれだけの実効性を持っ…

仮想インタビュー その3

・・兵庫県川西市が提案していた「包丁条例」案を撤回しました 「明らかにいきすぎですよね。リスクを取ることにあまりに過敏になった結果、こんなこと言い出したんでしょうけど。こんなことで犯罪を抑止できると考えるのは、明らかに世間知らずの役人的発想…

経産省キャリアインサイダー取引容疑

産業再生機構を管轄する経済産業省には、職務上当然に機密情報が集まる。それを利用した不祥事だけはなんとしても避けなければならなかった。 経産省にいれば、このようなインサイダーは誰もが考えることだと思う。実務の責任者である係長級には、とりわけナ…

仮想インタビュー その2

−政府は公務員定数削減を決めました「定数削減が本質的な問題ではないんです。年代構成の問題なんですよ。団塊の世代を中心とした50代の職員と、それに比して極端に少ない20代のアンバランスの是正こそ、一番の問題だと思います。 これからは、今まで作…

仮想インタビュー

−なるほど。つまり、行政マンたるものはもっと世間を知りなさいと。「そうですね。やはり行政というのは、国民とか市民とか、そういった不特定多数な人達を相手にするわけですから。ある意味、最も世間の動きとリンクする商売ともいえるわけですよね。特に地…

国民投票法案

憲法改正は、ほとんどの先進国で行われている。恒久不変の憲法などありえない。日本国憲法は9条ばかり論議されるが、それだけでよいのか。私学助成や環境権、裁判官の身分等、憲法で規定されている(されるべき)事項は数多くある。 世の中、既に把握しきれ…

年金を考えるきっかけの話

高校生ぐらいの頃に「○○才以上の人は、年金もらうときに得をする」という話をおばはん連中からよく聞いた。これがどうにも腑に落ちなかった。 そもそも、年金っていうのは積み立てていたお金を取り崩して支給するものと考えていたので、損得はないはずだ。確…

年金未納者ますます拡大中

資産を一代限りで考えず、世代間で考えなければならない時代になってきたと思う。富裕層と貧困層の二極化とは、資産の継承と食い潰しの二極化の意味でもある。ある程度、そうした現実を甘受する税制なりを考えないと立ち行かないのではないか。 現行の制度で…

京都議定書発効

1997年に気候変動枠組み条約第3回締約国会議(COP3)で合意された協定(通称:京都議定書)が、2004年11月のロシアの批准により、昨日16日に発効された。これにより、CO2削減に法的拘束力が伴う。日本は90年比6%削減、03年排出量は90年比8%増のため、実…

大阪寝屋川教職員殺傷事件

通っていた高校がなかなかとんでもないところで、卒業してしまえばもはや他人。母校を訪れようにも、事務的(威圧的)に校門前で査問にかけられるため、よっぽどの感覚を持つ人か、仕切っている(支配している)体育教師と部活を通じて親密な関係を持ってい…

国庫補助の妥当性

国は購入には金を出すが、維持にはノータッチ。「保全」事業じゃないのか!? 管理費不足で景観守れぬ 京都市など 土地購入で限界 風光明美な土地を買い取って開発を防ぐ国、京都市の景観保全事業が、土地購入を進めるほど維持管理費が膨れ上がり、予算不足…

都管理職試験訴訟最高裁判決

「国籍理由に受験拒否は合憲…都管理職試験訴訟で最高裁」 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050126-00000011-yom-soci今回問われた論点と所感をメモ 1.「国家の意思形成」を外国人がなしえるか 憲法で国民主権を謳っている以上、公権力の行使による責…

ストックオプション利益は給与所得 最高裁確定

社員の給与やボーナスにストックオプションを充てている会社(特に外資系)の現状を考えると(「日経新聞」04年12月24日の記事によれば、上場企業の約3分の1に当たる約1,300社で採用)、「精勤への動機付け」という考え方も一理なくはないが、市場の期待値…

焼け石に水?

この試算だと国債発行が17年度予算より約18%増となる。 国際社会での信頼度が18%上昇すればプラマイゼロ? 新規国債、08年度40.6兆円に膨張=基礎的財政収支も悪化−財務省試算 財務省は18日、2005年度予算案に盛り込んだ制度や施策の継続…

ローリング・ストーンズ

転がり続ける。 18年度の借換国債、136.8兆円=引き続き財政を圧迫−財務省試算 (1月19日(水)21時1分 時事通信) 財務省は19日、2018年度までの国債の償還や利払いに関する試算をまとめた。それによると、国債の償還資金を調達するため同年度に…

来年度予算 財務省原案提示(H16.12.20)

http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/h17/h17top.htm 【財務省ホームページより】毎年この時期の新聞の文言は十年一日である。 「努力は認めるが及第点にはほど遠い」とか「借金依存体質は変わらない」、「このままでは次の世代への負担増が懸念される」など…