京都議定書発効

 1997年に気候変動枠組み条約第3回締約国会議(COP3)で合意された協定(通称:京都議定書)が、2004年11月のロシアの批准により、昨日16日に発効された。これにより、CO2削減に法的拘束力が伴う。日本は90年比6%削減、03年排出量は90年比8%増のため、実質14%の削減が必要となる。(読売新聞:2/17)
 CO2排出大国であるアメリカ、中国、インドの不参加や環境税導入の是非等、大きな問題を孕みながらの出発となる。新聞紙上では、達成は極めて難しいという。ということは、実質不可能だという意味である。環境省も本気でできるとは思ってないだろう。
 環境問題に対して、重要なことは個人的には以下の二つだと思う。
 1.グローバルや未来という概念に対する想像力
 2.経済中心主義を基礎とするライフスタイルの転換
 テレビやネットで触れる情報に、どれだけ生に感じることができるか。現在と未来の連続性を実感することができるか。今の生活水準を低下させながらも、満足感を向上させることができるかはこの想像力にかかっていると同義である。
 そのためには、2のような発想が必要である。また、そこに21世紀の「経済」の未来図もあるように思う。