銀・商融合

 今日の日経新聞7面の特集「フィナンシャル越境バトル」によると、米では1999年に金融制度改革法施行以降、事業会社の銀行業参入がひっきりなしにあるらしい。金融商品による顧客の囲い込み、決済における経費削減が主な目的という。
 分業の本質は事業の一部の代行であり、本業に特化するために必要不可欠な手段である。しかし、産業のコングロマリット化が進み、大資本の集積・寡占が進んだ分野では、むしろ一体的に行ったほうが効果が高いものがある。 その先鋭的な分野が金融業である。
 新規参入の金融業の主な用途はクレジットカードであり、その目的は現在の資金だけでなく、未来までも囲い込むことであり(顧客にとっては負債となる)、様々な特典を付加することで安定収益をあげようとしている。記事で取り上げられたウォルマートも同様であろう。
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 ところで、米国でも、日本と同様、ウォルマート等の大型スーパーの出店攻勢により、小売業がどんどん減っているという。メグ・ライアントム・ハンクス主演のラブコメ「ユー・ガット・メール」も小売店主のメグと大型スーパーのオーナー、トムの対立がドラマの骨子だった。こっちのほうは結局ハッピーエンドだったけど。