披露宴前夜の攻防

 それは突然はじまった。
 披露宴での出し物で歌ってもらう友人と一緒にカラオケボックスに行き、その曲を歌ってみると失恋の曲だったのだ。。。
 謀ったかのように、明日の主役たるS夫妻の嫁から電話。どうやら気づいたらしい。何とかするとだけ言って切る。
 さあ困ったどうしよう。幸いここはカラオケボックス。明日歌ってくれるSやんと歌いながら探そうということになる。候補は、「勢いがあって簡単で練習不要」の曲。WEDDINGSONGS集のページを繰るとすぐに見つかった。TOKIOの「LOVE YOU ONLY」でいくことにした。
 さて、問題は「カラオケ音源」である。というのも、ちょっとした手違いでカラオケシステムを利用できないのだ。加えて、古いシングル盤にしかカラオケ音源は入っていないが、そんなものを探している時間はない。。。
 この状況をどうするか。こういうときはネットの力に頼るしかない。パソコンに詳しくて音楽に詳しいやつは誰か。。。M井のおっさん(Yーすけ)しかいない。
 すでに22:45。時間がない。しかし、M井のおっさんは土日返上は当然の、産業革命期のイギリス人も真っ青の労働者である。頼める状況にあるかどうか、、、と心配したが、今はちょうど空いているとのことだった。俺のやるせない頼みを快諾してくれた!
 これでなんとか準備は整った。あとはこの変更点をもう一人の歌手M内に伝えればいい。が、夕方から何度も電話、メールしているのに返事がない。仕方ないので詳細をメールする。
 早めに会場に行けば音合わせできるかもとのS夫妻に言われたので、明日は10:00にJR浜松町駅に集合することにした。今回は出し物のプレゼンターをやることになったが、まだ一度も全員で集合打ち合わせをしていない。みんな忙しすぎるよ。。。