ライブドアとメディア業界について

　話題のライブドアと楽天、リーマン・ブラザーズ証券。これ全部六本木ヒルズにオフィスがあるらしい。都知事がよく言う「集中と集積」がベンチャーでも行われているんだなぁ。渋谷で起業して、勝ち組はヒルズに行くのがこれからの目標か。個人的には、あのセレブ丸出しのヒルズは、どうにも敷居が高くて好きではないが。
　そんなことを考えたのも、久しぶりに見た「サンデー・プロジェクト」で、あの堀紘一とかいう評論家の言動に唖然としたから。政府の御用聞きか顧問先の依頼があったのか、感情論ばかりで責め立て、論理が全然ない。あげくのはてに差別的言動と証券取引法違反を疑われる発言。
　堀江社長のやり方でメディアがよくなるとはとても思わないけど、旧態依然としたメディア産業の、手法はもちろん組織構造にメスを入れる大きなチャンスが到来したと思うのだが。
　株式持合い解消の大合唱を主導してきたくせに、自分とこは例外なんて、どこの法律を参照すればでてくるのか。莫大な広告料を得ておいて、どうやって「公正・中立な」報道が可能なのか。インターネットの発展を主要因とする高度情報化産業の確立により、旧メディアに対する評価は相当ヤバイところに来ているように思う。大きく再検討するべき時である。また、資本主義と民主主義の理解に対する誤解を糾せる絶好の機会になるかもしれない。