間諜最後の日

 ヒッチコック大先生のイギリス時代1936年の作品。ストーリーはもちろん、ユーモアたっぷりの娯楽作。全盛期の作品と比べると、全体として習作的な感じはするが、トリックの使い方はさすが。
 P・ローレ扮するメキシコ人スパイに対するヒロインの一貫した冷たい態度等、人種差別的側面が時代を感じさせる。どうでもいいことだが、「間諜」などという古い言葉がきちんと変換(ATOK)されるのが意外。
間諜最後の日 [DVD]