2005-05-07から1日間の記事一覧

エレニの旅

原題は「嘆く草原」。テオ・アンゲロプロス監督6年ぶりの新作。日比谷シャンテ・シネ。1,500円。 ロシア革命の余波でオデッサから逃げ出したギリシア人の一行に孤児エレニがいた。そこで流した一粒の涙は、やがて大きな濁流となって彼女自身を飲み込んでい…

子供の描き方についてふと思った

余談だが、「挽歌」を見て(本編以外で)一番印象に残ったことは、桂木の子くみ子の存在が事実上ほとんど無視されていることである。 あき子は子供の行く末より命を絶つことを選び、上京が決まった桂木は結局札幌の親戚の家に預けてしまう。子供が物語にアク…

挽歌

五所平之助監督、久我美子主演。ラピュタ阿佐ヶ谷で鑑賞。1,200円。 左ひじに障害をもつ主人公玲子は、ふとしたことで知り合った妻子ある男桂木に恋をする。桂木も自由奔放な彼女に次第に惹かれていく。また、桂木の妻あき子もまた医学生古瀬と逢瀬を重ねて…